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2018年 7月 13日 東京大学紹介③(結城)
皆さんこんにちは担任助手5年の結城です!!
今日は自分が大学で勉強していること(にちょっと興味が湧くようなこと)
をお話ししたいと思います!!
自分は理科一類に入学して、後期教養学部の統合自然科学科というところに
進んで今はざっくりいうと認知科学の研究をしています。
(もともと人間の目に興味があったので)
今日はその入り口のお話をして少しでも皆さんに面白いと
思ってもらえればいいなと考えています。
その面白さを最も手っ取り早く感じられるのが、「錯覚」だと思います。
錯覚というとそれはもういろいろあるんですが
特に奥深さを感じるものをおひとつ紹介します。
皆さん「盲点」ってわかりますか?(生理学上の意味です)
辞書的に説明すると網膜上における視神経と接続している場所で、
そこに映像が結ばれても見えはしない点の事です。
そこだけスクリーンがやぶれていると考えて頂ければわかりやすいでしょう。
中には存在は知っていた人もいるかもしれませんが、まず盲点ってどの辺か知ってますか?
実はちゃんとわかっている人はそれほど多くないのではないかと思うのですが、
まずその場所を説明しましょう。
①まず両腕をまっすぐ前につき出し、両手をつけて親指を立ててください。
②次に左目を閉じて右目だけで左手の親指の先を見てください。
③視線は動かさないように右手を(親指を立てたまま)少しずつ右に動かしていきます。
・・・するとどこかで右手の親指の爪のあたりが暗くなってみえなくなりましたよね?
これが盲点です、というかこの瞬間まさに右手の親指の先が
盲点のあたりに像を結ぼうとしている訳です。
この盲点にまつわる錯覚なのですが、まずは下の図をご覧ください。
この右にある注視点(白い十字)を左目でみながら、
左の黄色い円に囲われた青い円を盲点に入れます。
すると、この点はどのように見えると思いますか?
①真っ黒(先程の親指の先のように見えなくなる)
②黄色く塗りつぶされて見える(真ん中の青い円が消え大きな黄色い円に見える)
③変わらず青い円が見える
正解は試してみて分かったと思いますが、なんと②なんです。
これめっちゃ不思議じゃありませんか??
そこでは何も像が移っていないはずなのに黄色であるかのように人間は
知覚してしまうんです。
不思議ですよね????
こんなことに魅了されて
僕は日々認知科学を勉強していると言った感じです。
これは本当に入口にすぎないので他にも詳しく聴きたいという方は
是非校舎で話しかけてみてくださいね!!
明日のブログ担当は東京大学文学部西洋史学科出身の斎藤です。お楽しみに!