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2018年 7月 11日 東京大学紹介②(仲村)
みなさんこんにちは!東京大学文学部4年の仲村友希です!
先週からブログは大学紹介がテーマということで、今日は僕が所属する東大文学部について書いていきたいと思います。
ただし!文学部なんて興味ないなあ~という皆さんにも伝えたいことがあります。東大や文学部そのものに興味がある人はもちろん、他の学部を志望している生徒の皆さんもぜひご一読ください!
1.東京大学文学部とは
みなさんは昨日の新倉担任助手のブログは読んでいただけたでしょうか?東大には進学選択制度(いわゆる”進振り”)があります。つまり、入学時には6つのうち1つの科類に所属し、その後2年生の後期から新たに学部・学科に所属し始めるという仕組みです。
文学部は、主に文科Ⅲ類に入学した学生が進む学部で、その下には多数の専修課程が存在します。以下、一覧です。ぜひご覧ください。
哲学、中国思想文化学、インド哲学仏教学、倫理学、宗教学・宗教史学、美学芸術学、イスラム学、日本史学、東洋史学、西洋史学、考古学、美術史学、言語学、日本語日本文学、日本語日本文学(国語学)、中国語中国文学、インド語インド文学、英語英米文学、ドイツ語ドイツ文学、フランス語フランス文学、スラヴ語スラヴ文学、南欧語南欧文学、現代文芸論、西洋古典学、心理学、社会心理学、社会学
いかがでしょうか?
普段「文学部」と聞いた時に真っ先に連想するようなもの(日本語日本文学、英語英米文学、言語学、など)から、「え、これも文学部なの?」というもの(哲学、美学美術学、東洋史学、心理学、など)まで、様々な専修課程が含まれていますね。
このように、文学部というのは名前から想像のつくような「文学」関連のものだけではなく、様々な内容を含むことがあります。そもそも文学部とは「文学/部」ではなく、「文/学部」なのです。(考えてみれば法/学部、理/学部、・・・、ですよね)
「文」だけだと伝わりづらいですが、以上のようなものを「人文科学」といったりします。文学部に対するイメージが変わった人もいるのではないでしょうか?
2.社会心理学とは
では、次に僕が所属する社会心理学専修課程の内容についても少しお話しておきます。社会心理学って聞いたこともないしなんやそれ。って人も多いと思いますが、要は、「社会環境や人間関係のありかた、個人の特性によって、人間の感じ方や考え方、行動にどのような影響が出るのか」ということを考える学問です。
いや、正直何言ってるか分からないですよね。
たとえば!みなさん一度は「周りに同調してしまう」という経験あるのではないでしょうか。これを、こういう状況だったらなんとなく同調してしまうよなあ…とかではなく、全部で何人いて、自分と同じ意見の人が何人で、違う意見の人が何人で、どういう話題について、どういう人が意見表明する時に、同調が生じる、と詳しいメカニズムを解明するのも社会心理学がやっていることの一つです。
こういう話に興味を持つ人と持てない人は分かれると思うので、面白そうだなと思った人はぜひ話しに来てください(笑)
以上、社会心理学についての簡単な紹介でした。
3.大学や学部を志望するにあたって
さて、今日は僕が所属する学部周辺について色々書いてきましたが、生徒の皆さんに伝えたいのは「その大学のその学部って、なにやってるところか知ってる??」ということです。
まず志望がそれなりに決まっている人。本当にその大学のその学部に行きたいのでしょうか?行きたいのならそれはなぜですか?そこに入ったら、どんなことに興味が持てそうですか?
以上のようなことを自問自答してみてください。最低でも4年は所属する大学です。自分が興味を持てること、自分がやりたいこととズレているな、なんて入学後に気付いたのではもう取り返しがつきません。入念に志望大学・志望学部について調べ、自分がそこに入学した後の生活までイメージしてみましょう。そのイメージがあるのと無いのとでは、受験勉強への気合の入り方がかなり変わってくると思いますよ。
次に志望があまり決まっていない人。「行きたい大学が無い」のではなく、「どんな大学があって、どんなことをやっているのか知らない」だけではないですか?志望が決まらない人は、まず手当たり次第に大学を調べてみましょう。大学のウェブサイトを見てみましょう。そこには必ず、その大学の学部・学科のカリキュラムや卒業後の進路などが書いてあります。それを読んだ時の、「ああ、なんとなく面白そうだな」・「んん、なんとなく興味持てないな」という感想が大事なのです。それこそが、あなたの志望校が決まる第一歩です。是非大学について今日からでも調べてみてください。
長くなりましたが、初心にかえることはとても大事です。是非みなさんの勉強の目的を、改めて考えてみて下さい。
明日のブログ担当は東京大学教養学部後期課程の結城担任助手です。お楽しみに!