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2018年 8月 31日 両立(鶴)
皆さんこんにちは、早稲田大学創造理工学部1年の鶴です。
ほとんどの高校生の皆さんは今日で夏休みが終わることと思います。
今回のテーマは「夏休み終盤から2学期はじめにかけての学習」です。
自分はちょうど高校3年生のこの時期に高校で指定校推薦枠の発表がありました。
なので推薦入試対策と一般試験への受験勉強の両立についてお話しようと思います。
まず、一口に推薦入試といってもその中には様々な種類があります。
大きく分けると公募制特別推薦と公募制一般推薦、指定校制推薦の3つがあります。
この中でも今回は自分が直接的に利用した指定校制推薦を基準にお話をします。ただ基本的にはほとんどの推薦入試は流れが似通っているのでその他の推薦制度の利用を検討している皆さんも参考にしてみてください。
大まかな流れとしてまず高校側から生徒全体に向けて指定校制推薦の募集が来ている大学、学部、学科の一覧が公示されます。
その中から自分の希望するものを決め、高校側の内部選考に応募します。
まずここで心掛けてほしいことが「本当に行きたい場所なのか」をしっかりと考えることです。
この選択は単純に志望校を決めるものとは段階が異なります。志望校決定が「受ける大学を決める」選択であるのに対し、指定校制推薦は良くも悪くも合格率が極めて高いことから応募校決定は「進学する大学を決める」選択になります。
また指定校制推薦の場合、合格が決まると他大学の受験は基本的にできなくなります。このことからも推薦入試における応募校決定においては、自分がその大学に入ってから本当に頑張ることのできる場所なのか、取り組みたい学問なのか等をしっかりと時間をかけて考えるようにしてください。
その次に高校側に志望理由書を提出し、内部選考通過後は大学に内容を少し変えた志望理由書やその他必要書類を提出します。そして最後に面接試験を受ける。という流れが多くなっています。
推薦入試を利用する人が大変になってくるのがこの期間です。
大学側からの合格をもらうまでは一般入試への対策勉強と推薦入試への準備を並行して行わなければならなくなります。
これによってこなさなければならないタスク量は推薦入試の対策を行わない受験生に比べ1.5倍程度にはなっていきます。
このことからこの期間は“時間の使い方”により一層の注意を払う必要が出てきます。
そして時間がない中でこそ重要になるのが“計画設計”に時間を割くということです。
闇雲に思いついたタスクをこなしていくだけでは決して高効率とは言えない時間の使い方になってしまいます。これを避けるために、綿密な計画設計を作る必要があり、そこにかける時間は惜しむべきではありません。そしてこの計画設計をサポートのために我々スタッフがいます。担当や担任だけでなくすべてのスタッフとの面談や日々の質問などを活用して最大限の努力が可能となる計画を設計して下さい。
参考までに自分が実践していた具体例を挙げると高校での昼休みは図書館で志望理由書を書く時間にあて、放課後はすぐ東進に移動して一般入試への勉強をする。という形をとっていました。
このようにやるタスクごとに場所や時間を固定するというのは一つの有効な方法ですので皆さんも是非試してみてください。
ここから数か月間は精神的な負担の増加に加え、タスク量や考えなければならない要素も増加し、心身ともに疲れていってしまうことも出てくることと思います。その圧力に必ずしも打ち勝つ必要はありません。ただその圧力の中に夢や志を見出し、目標の明確化と綿密な計画設計によってその夢や志をつかみ取っていきましょう。
明日のブログ担当は中央大学理工学部2年生の樺担任助手です、お楽しみに。