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2019年 11月 18日 科学のお話(結城)
こんにちは!お久しぶりです、担任助手の結城です。
なんと前回の更新から半年近く経ってしまっていました、、。
前回は視覚の不思議についてお話ししたのですが、
せっかくなのでそれに引き続き、科学ウンチクを話して行きたいと思います!
今回紹介するのはズバリ、
ティンバーゲンの4つのなぜ
と呼ばれる思考のプロセス・方法です!!!
読む気が失せそうになった方はもうちょっとだけ頑張ってみてください笑笑
なぜシマウマはシマシマなのか?
なぜキリンは首が長いのか?
なぜ鳥はさえずるのか?
動物に関する疑問ってたくさん浮かびますよね?うかびませんか?笑笑
こうした疑問について考えることって楽しいと思います、
ただ、疑問への答え方って実は色々あるんですね。
この疑問へのアプローチ・答え方を整理して、あらゆる生物の行動の仕組みを理解するための考え方が
ティンバーゲンの4つのなぜなんです!わースゴイ!!
そんなすごい考え方の中身を見てみましょう。
ティンバーゲンの4つのなぜの中身は大きく2つに分類できます、以下にそれぞれの分類を載せます。
①至近要因 どのように
(1) 機構 メカニズム
神経レベル、分子レベルまで記述した(多くの場合ミクロな)物理的なメカニズム
(2)発達
ある個体が生殖細胞から現在の形になるまでの発達に関する分子機構や学習方法
②究極要因 なんのために なぜ
(1)機能 適応
生物として生存し、子孫を残していくためにどんな機能があるか
(2)系統発生
現在の生物がどのような進化の経路を経てきたか
これらが4つのなぜになります!!
と、紹介してみましたが効果がイマイチ分からないと思うのでここで具体例を交えてみましょう。
「なぜキリンは首が長いのか?」
と聞かれた時みなさんがどんな説明をしようとするか、求めるかを考えると非常にわかりやすいと思います。
おそらく、適応的観点から説明しようとするのではないでしょうか?
つまり、「生存のために背の高い木から食糧をとれるように」とか言う答えです。
ただ、動物の行動は適応だけではなく上記のような他の観点からも説明ができます。
研究の歴史から言うと、
この考え方がうまれたことで各学問分野が発達し(基本的に質問によって学問分野が違います)、
いまではうまく関わり合ったりしているんですね〜。
さて、長々と話してきましたがこの考え方は応用がかなり効く物なんです!待ってました!!
と言うのも、動物の行動、と言っているのでつまりはヒト等にも応用できる物なんですね。
「なぜ、人は○○のか?」
その他いろいろな疑問にぜひ役立ててください!!興味がわいたら是非自分でも調べてみてくださいね〜。
本日はここまで。